小寶 杜間道のおまけ話 |
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平成28年 小さなお正月まで 仙台らしいお正月飾りを飾りたい。 それは静かで、楚々として、とても美しくじんとくるほどやさしい風景でした。 それをと思い八年前にはじめた杜間道の「お正月」展。 地元の藁で地元の人が綯った注連縄を望むのは結構な我儘であるという現実。 それが今年はいよいよムリになりました。 農家の現状。 それでもその私の我儘につきあって下さった気の優しい方々がいらして、 注連縄用に稲を育ててくださいました。 ありがたく申し訳ないような気持ちです。 稲の刈り取りは機械は使えません。 頃合いを見計らって、手で刈り、まとめ、かびないように、陽に焼けないように気を配りながら乾燥させます。 そうして出来た幾束かの稲束。 今まで綯ってくれたおじいちゃん、おばあちゃん。 ほんとうにありがとうございました。我儘言って申し訳ありませんでした。 と思いながら、不器用にもいくつかの藁を綯い、 数人の仲間を得て、 藁クズにまみれながらお正月飾りに仕上げました。 もちろん凄い技の豪華な作品ではありません。 なんてことはないほんのささやかなものたちです。 でもこの稲をみていると、 農家の人の仕事を想い、 米の国に生まれて、米所に育ち、四季を味わいながら生きる日本にいることにちょっとしんみり幸せを感じるのです。 藁 宮城県産まれ。 水引 長野県飯田市 檀紙・奉書紙 高知県 |
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〔さとのわ〕 のみなさんには大変お世話になりました。殊、代表の鈴木美樹さんのご尽力なければ今年の展示は実現しませんでした。 ありがとうございました。 今後の〔さとのわ〕の活動を心より応援しています。 |
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これも〔さとのわ〕の鈴木美樹さんのご尽力で手に入った四尺の両締め。 製作は[鬼首注連縄保存協会]の方々。 こちらは稲藁ではなく自生する菅(すげ)の草。 丈が長く、丈夫。雪の多い東北の山岳部ならではの注連縄です。 杜間道の入り口にも飾らせていただきました。 |
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